困惑
      
      
      『最初はグー、ジャンケンホイッ!』
      
       出された三つの手はチョキが二つにパーが一つ。
      
      「へっへっへ。ワリィな」
      「それじゃ頑張れよ」
      「…俺って運ねェなぁ」
      
       がっくりと肩を落として落胆する。沈む気持ちを抑えて顔を上げると、その視線の先には熊よろしくジムをウロウロと徘徊するの姿。
       彼女は何やらブツブツと呟きながら歩き、そのたびに高く結った自慢の黒髪が西へ東へとあちこちを向く。
      
      「――俺、心底関わりあいたくねぇんだけど」
      「ジャンケンだからな」
      「負けたオメェがワリィんだよ。サッサと行ってこい」
      
       しっしと急かす様に手を払う鷹村を恨めしげに見て、木村は覚悟を決めてに話し掛けようとする。
      
      「…椰子の実砕き、脳天釘打ち、人間断頭台、超人斧爆弾、猛毒蠍固め…あとは――」
      「…………」
      
       物騒な技名を次から次に挙げながら歩くを見て、木村は思いっきりヤな顔をして振り向く。
      
      「…やっぱやりたくねェ」
      「気持ちは物凄くわかるが、耐えろ」
      「この際だ、技の一つや二つ覚悟しやがれ」
      
       沈痛な面持ちで語る青木にニヤニヤと笑いながら答える鷹村。木村には残念ながら逃げ場はない。
       えい、ままよ――とようやく覚悟を決め、に呼びかけた。
      
      「――ちゃん」
      「え、あ、はい! 何ですか木村さん?!」
      「さっきから気になってたんだけど… 今日なんかヘンだぜ? 何かあったのか」
      「あー… まぁ何かあったというよりはこれから何かあるというべき――ですかね」
      
       木村の質問に、はどこか遠くを見つめるような瞳で答える。
      
      「ええもう。これから起こるべく事態にどうやって対処しようか、私のオレンジ色の脳細胞は二日ほど前からフル回転中でございまして――」
      「……ひょっとして、寝てねェのか?」
      「時々意識は途切れてます。五分くらい」
      「それはマズいだろ」
      「――寝るわけにはいかないんですよ。
       とにかく夢も見ないくらいに疲れきって、倒れるレベルくらいにならないと…」
      
       ほの暗い光を灯らせて語る。その顔には、凄絶といっても良いほどの笑みが張り付いている。
      
       うわぁ… 何があったかしらねェがこりゃ重症だぜ…
      
       間近でそんなを見てしまい、背中にいやな汗が流れる木村。流石にそれ以上かける言葉が見つからない。
       しかし、何とか勇気を振り絞りに言う。
      
      「どんな事情があるかしらねェけど… やっぱ少しは寝た方がいいと思うぜ?
       いつもは『睡眠不足は美容の大敵!!』なんていってるちゃんらしくもねェ」
      
       そういっての頭をポンポンと軽く叩く。は少しだけ膨れながら木村を見上げ、反論する。
      
      「判ってますよ。今の状況がいかに美容に悪いかってのは…
       それでも、寝れないんですよ。寝たくないんです」
      「おいおい。そんなんじゃマジに――」
      「こんちわ」
      
       木村の台詞を遮る様に、入り口の方から声があがる。聞き覚えのある声に振り向くと、夕陽を背負って懐かしい人物がそこにはいた。
      
      「宮田じゃねぇか!」
      「お久しぶりです、鷹村さん」
      「おめぇ日本に帰ってきてたのかよ!」
      「ええ、一週間ほど前に」
      「一週間…ってことはひょっとしてチャンピオンカーニバルにあわせてか?」
      「一応は」
      
       質問攻めにあう宮田を眺めながらも、木村はその会話の輪には入らなかった。
       否、入れなかったのだ。
       なぜならば彼の隣にいるが、面白いまでに硬直していたからだ。ピクリとも動かず、ダラダラと冷や汗をかいている。
      
       ――なるほど、宮田絡みってワケか。
      
       その様子を見て、木村は悟った。まぁこのの姿を見てそう思わないヤツは早々いないだろうが。
      
      「そういやお前がここに来るってのは珍しいな。なんかあるのか?」
      
       青木の問いに宮田は薄く笑いながら答える。
      
      「ええ。ちょっとさんに」
      
       その言葉が聞こえたのだろう。ビクッとの肩が震える。
       それを知ってか知らずか、宮田はの方まで近づいてくると彼女の一メートルほど手前まできて立ち止まる。
      
      「――久しぶり、さん。あ、木村さんも」
      「おう」
      
       片手を上げて宮田に返す木村。その隣にいるはいまだ固まったままだ。
      
      「ちゃんに用だって? 一体何なんだよ」
      「二日ほど前に頼んだものを受け取りに」
      
       ――二日。ちゃんが寝てねェ頃か。
      
       宮田のわずかな台詞から、何とかしてが寝ていない原因を探ろうとする木村。
       すると当のは、ギギギィッとまるで何年も油をさしていない扉を開けるような音が感じられるほど、不自然に首を宮田のほうへ振り向けた。
       顔全体の筋肉を痙攣させながらも、気丈に言う。
      
      「――久しぶり、宮田君」
      「例の頼んでたやつ出来てる?」
      「…出来てるわよ。取ってくるから一寸待ってて」
      「オーケー」
      
       宮田がそういうなり、これまたぎこちない足運びでジムの奥へと歩いていく。その様子を見て宮田はくつくつと笑い、木村は半ば呆然とする。
      
      「…なぁ宮田」
      「何ですか、木村さん」
      「ちゃんがああなってるの、お前のせいだろ」
      「――でしょうね」
      
       半眼で宮田を睨むも、その宮田はしれっとしたいつものポーカーフェイスで返すだけだ。
       …流石に簡単には引っかかってこない、か。
       と、そこにが大きめの封筒を持って帰ってきた。それを投げつけるように宮田へと渡す。
      
      「はい、これ。基本だけど、高蛋白、低脂肪・低炭水化物のメニュー考えてやったわよ。まずは一月、コレで試してみることね」
      「ああ。急がせて悪かったな」
      「――別に大したことじゃないわよ」
      
       そういうの顔はかなりひくついている。視線は頑なまでに宮田に合わせようとしていない。
       それを見て、宮田は一歩彼女に近づくと、じっとその顔を見つめる。
      
      「なぁさん、ひょっとして寝てねェとか?」
      「…なんでそう思うのよ」
      「目の下のクマ」
      
       言いながら宮田は自分の目の下を示す。そのしぐさには慌てて更に宮田から目をそらす。
      
      「そーよ! 二日ほどロクに寝てないわよ!! どっかの誰かさんのおかげでね!」
      「ふぅん、二日ね」
      「ああもうっ!! そのにやけた顔が物凄いムカツクッ!!」
      
       そういって完全に振り向くと同時に宮田に向けて右ストレートを放つ。
       がしかし、そんなもの現役ボクサー――しかも宮田相手に通じるわけもなく、あっさりよけられカウンターとばかりにデコピンを決められる。
      
      「いったーいっ!」
      「そんなパンチ、俺に通じるわけないだろ」
      「やかましいっ! 二日寝てないとねェ、この眠気だけで世界を呪い殺せそうなくらいになるのよ!?
       飛びそうになる意識を、必死で繋ぎ止めてる私の苦労も思い知りなさいっ!!」
      
       じわじわと痛む額を片手で抑えながら、なおも宮田に攻撃を繰り出す。だがやはり全てあっさりとかわされ続ける。
       暫らくそんな押し問答が続いたが、寝ていないが流石に先に体力が尽き、ゼエゼエと肩で息をして止まる。
      
      「何だ、終わり? 根性ねェな」
      「――ぜぇーったいコロス! 必ずコロスっ!!」
      「まぁ、可愛いと思うけどね。俺のせいで寝れてないって言うトコも」
      
       不適に笑いながら言う宮田の台詞と同時にが瞬時にしてゆでだこになる。
      
      「ななななななっ!!」
      「じゃ、用も済んだし俺はこれで。
       木村さん、さんによろしく言っといてくださいよ。その様子じゃ、聞いてないでしょうから」
      「お、オイ宮田!!」
      
       言うだけ言って宮田はさっさとジムを出て行ってしまう。
       ジムにはいまだ顔から蒸気を噴き出さんばかりのと、腑に落ちない木村。そして事態についていけていない鷹村と青木の両名が残された。
      
      
      
      「――とまぁ、こういうワケで」
      
       宮田が帰ったあと、事態の説明を要求した鷹村らによってはポツリポツリと二日前に起こったことの一部始終を話した。
       途中で恥ずかしさのあまり暴れ出しそうになるをどうにか抑えつつ、やっとのコトで聞き出したのだが――
      
      「宮田のヤロウ〜〜〜〜っ!!」
      
       今度は鷹村が暴れ出した。
       これはたまらないと青木・木村・は素早くその場から脱出する。
      
      「俺様の妹を誑かすとは! 許すまじ、宮田一郎!!」
      「いや、誑かされてないしあたし」
      
       台風のように荒れ狂う鷹村から離れた安全圏で、冷静に否定する。
       その台詞を聞いて青木が不思議そうに尋ねる。
      
      「でもよ、ちゃんの話と態度だと誰だってそう思うぜ?」
      「いや、私宮田君好きってワケじゃないですよ。嫌いでもないですけど」
      「そーなのか?」
      「そーですよ」
      
       あっさりというの言葉にはブラフは感じられない。その態度に三人は余計に首をかしげる。
       それを感じたのだろう、はあははと笑いながら続ける。
      
      「誰だって言われなれない言葉を聞かされたら動揺しますって。宮田君はそれ判っててからかってるんですよ、この私を」
      
       いや、アレはマジだろう。
      
       笑いながらも完全に言い切る彼女に、三人は同時に心で突っ込みを入れる。
      
      「気付いてねェのか、のヤツは」
      「鈍いにも程がありますよ」
      「でもまぁ…ちゃんですからねェ」
      「何三人でこそこそとしてるんですか。感じ悪い」
      
       気分を害したのか、眉を顰めて棘のある口調で言う。イライラとした感じで言葉を放つ。
      
      「大体ですねぇ、あの鉄仮面の仏頂面が、あーんなガラにもない事言うのが悪いんです。
       誰だって、不意に口説かれたらうろたえるでしょう?」
      
       と、至極真面目に論じる彼女を見て、三人は理解できないとばかりに頭を振る。
       そしてふと、木村の頭の中にある一計が思い浮かんだ。にやっと少々たちの悪い笑みを浮かべながら提案する。
      
      「慣れてねェからそういう反応しちまうんだろ? だったら聞きなれりゃいいんだよ」
      『はぁ?』
      「ちゃんが照れるのは、そういう言葉に慣れてないからなんだろ?
       それなら慣れるため、協力してやろうじゃねぇか」
      
       腕を組み、さも楽しげに言う木村に鷹村・青木の両名は意図を察したのか、これまたにやりと笑う。
      
      「そりゃぁ面白そうだ! その提案乗った!」
      「口説き文句ねェ… どんなのが効果あるのか実験といくか!」
      「え、え、え? 何する気ですか、三人とも!!」
      
       事態が飲み込めていないのか疑問符を投げかける。
      
      「まぁまぁ。ちゃんはそのまんまでいいからさ」
      「いえ、でも木村さん、あたしまださっぱり展開が読めてないんですけど――」
      「大丈夫だって。それにそっちの方が不意打ちっぽくて慣れるには丁度いいだろ?」
      
       ボソリと耳元で囁かれ、は心底驚いてバッと木村のほうへ顔を向ける。
      
      「――何する気ですか、木村さん?」
      「さぁね。ちゃんはどうされたい?」
      
       台詞と同時にの長い髪を右手で梳く。その行為に瞬時に顔を深紅に染め、物凄い速さで後ずさる。
       に逃げられてしまい、苦笑いの木村。
      
      「逃げられたか…」
      「うーっし! 次は俺の番だな!」
      
       そういって一歩前に踏み出る青木。火照った頬に両手を添え、心を落ち着けようとしているのか深呼吸を繰り返すの前に立ち一言。
      
      「――ちゃん、俺にはトミ子がいるけどよ…
       お前は同じくらい、イイ女だと思うぜ?」
      「うあ、微妙!」
      「コラ青木! テメェそんなんじゃ口説き文句にならねぇだろうが!!」
      
       ゴンッと鈍い音をさせて、鷹村の鉄拳が青木の頭に突き刺さる。
       流石にこの台詞にはときめかないのかも苦笑するだけだ。
      
      「確かにトミ子さんはイイ女だと思うけど… ま、同じくらいとはいえ、一寸嬉しかったですよ?」
      「聞きましたか、鷹村さん! ちゃんと効果はありましたって!!」
      「偉そうにいうんじゃねェ!
       よーし、今度は俺様だ。耳の穴かっぽじってよく聞けよ、!!」
      「はーい」
      
       青木と鷹村のドツキ漫才にすっかりリラックスしたのか、緊張の欠片もなく明るく答える。
       すると鷹村は、いつもの様な馬鹿馬鹿しいほど偉そうな口調でこう言い切った。
      
      「チチ揉ませろ!」
      『…………………』
      
       ジム内に、容赦なく沈黙が落ちる。
       どれほどその時が流れただろうか―― 恐ろしいまでの静寂を破ったのは、
      
      『アホかー――ッ!!』
      
       同時の心の叫びだった。なおも木村・青木の両名は続ける。
      
      「アンタアホですか!? そんなんで女の子がなびくとでも本気で思ってるんですか?!」
      「しかも仮にも妹分に向かって言う台詞がそれって、俺の事言えた義理これっぽっちもありませんよ?!」
      「やかましいッ! これが俺様流なんだよ!」
      『最低にも程がある!』
      
       サラウンドに反論され一瞬ひるむ鷹村。と、そこに底冷えした声が響いた。
      
      「――鷹兄」
      「おう、何だ?」
      「サイテー」
      
       ざすっ!
      
      「ケダモノ」
      
       どすっ!
      
      「せっそー無し」
      
       ぐさぁっ!
       じっとりと冷たい視線を投げつけ、一言一言罵声を投げつけるに打ちのめされる鷹村。
       最後に彼女は大きく息を吸い込むとトドメの言葉を発した。
      
      「鷹兄なんて…大ッッ嫌いッ!」
      
       いうと同時には全速力でジムから出て行った。
      
      
      
       夜の帳がすっかり降りきってしまった時間。ぽつんと水銀灯に照らされた公園に、ギイギイと何かが軋む音が響く。
       白い吐息を吐き出して、は空を見上げた。
       都会といえども、冬の夜空はやはりどの季節よりも済んだ空気で、星が幾多の輝きを誇っている。
       じっと見上げていると、隣の空いていたブランコに誰かが座る気配がした。
       気付いているのかいないのか。はその傍らには視線を向けず、なおも星を見つめ続ける。
      
      「…綺麗だな」
      「…そうですね」
      
       木村の問いかけに、心ここにあらずといった感じで返す。
       やれやれと思いながら、木村は伝えるべきことをいう。
      
      「――鷹村さん、ちっとは反省してたぜ」
      「…どーせ三日もしたら忘れるんでしょうけどね」
      「違いねぇ」
      
       そこまでいって二人は同時に息を漏らす。同じように笑いながら、ようやくは空を見上げるのを止めた。
      
      「まぁ私も勢いで飛び出してきちゃったし… 大人気ないですね」
      「いや、アレはどう考えたってあの人が悪いだろ」
      「そうですけど、ここは一つ笑顔で罵ってた方が効果あったと思いません?」
      「それだったら…一週間くらいは反省してたかもな」
      「ですよねぇ〜。あーあ、損しちゃった」
      
       言っては強く地面を蹴る。その反動で、ブランコがゆっくりと揺れた。そのまま二三度漕ぐ。
       そのまま暫らくして、木村は立ち上がり彼女の隣に立つ。
      
      「さて… 真冬に薄着でこんなところに長くいたら、風邪引いちまう。そろそろ帰ろうぜ」
      「ええ。そうしましょうか。
       ――あ、そうだ木村さん」
      「ん? 何だ」
      「探しに来てくれてありがとうございました」
      
       真っ直ぐに木村の顔を見て微笑む。その表情に木村の心拍数が跳ね上がった。
       どくどくと脈打つ鼓動を押さえつけ、木村は世紀払いを一つすると、少々ぎこちなくまだブランコに腰掛けているに手を差し伸べた。
      
      「――お手をどうぞ、可愛い人」
      「き…木村さん、まだ続いてるんですか、それ」
      「慣れとかないと、また宮田の野郎にからかわれるぜ?」
      
       そっと静かに彼女に問い掛ける。辺りが闇色に包まれているので、互いの細かい顔色まではわからないがの口調から、恐らく自分と同じように紅に顔を染めているのだろうと、木村は思う。
       宮田を引き合いに出すのは癪だが、まぁこの際仕方が無い。
      
      「それとも、俺に口説かれるのはドキドキしない?」
      「いえ、あの、そのっ…」
      「演技だって思ってるかも知れねェけど――結構、俺本気だぜ?」
      
       言ってそっとの頬に手を添え、自分の方へと向ける。冬の外気に晒され、冷え切った指先に彼女の熱が伝わり心地良い。
       当のはというと、木村のほうを見上げたまま、まるで酸欠の金魚のように口をパクパクとさせていた。
       それを見て、木村はにかっと笑うとぱっと手を離し、バックステップで後ろへ下がる。両手を顔の高さにもってきて、
      
      「なーんてな」
      
       とおどけて言った。
      
      「どうだ? オスカーものの演技だったろ」
      「――木村さんっ!!」
      
       は烈火の勢いで立ち上がり、木村に詰め寄る。
      
      「勘弁してくださいよ… ただでさえ寝不足の頭で判断力低下してるんですから。
       もう少しで全部本気だって思っちゃうところでしたよ」
      「ははは」
      
       まぁ、俺は本気で言ったからな。
       こう思ったが、それを言ってしまうと更にがパニックになりそうだったので口に出すのは止めておく。
       そう、今はまだ――
      
      「んで、今日はちゃんと寝れそうかい?」
      「……まぁ、何とか」
      
       は嘆息すると、大きく背筋を伸ばす。
      
      「なんだかメチャクチャ疲れてますし…
       仮に夢を見れたとしても、グッチャグッチャのカオス状態ですよ、きっと。だって今、私の頭の中それですもん」
      「――そっか。なら俺が出てきたら後で教えてくれよな」
      「あー… 何か本当に出てきそう」
      
       言いながら、は疲れた身体を引きずるような足取りで歩き出す。それに続くように、木村も隣に同伴する。
       ゆっくりと歩きながら、が一言呟いた。
      
      「…慣れない事って…疲れますねェ」
      
 小さな吐息と共に漏れたそれは、ここ数日の彼女の心情をよく表していた。
      
END
      
サルベージの際タイトル変更
改題前は「heat」でした
ブラウザバックで戻ってください